〜飲酒トレードの怖さ〜お酒を飲んで勝てるわけがない。トレーダー脳を壊す3つの理由

■ あの日、勝てたはずのトレード
あれは、金曜の夜だった。
一週間がんばったご褒美に、コンビニで缶ビールを2本買って帰った。
ちょっとだけ飲んで、チャートを開く。
「今日は指標もないし、少しトレードして寝ようかな」——
気づけば2時を過ぎていて、
ポジションは含み損、なぜエントリーしたのか自分でもわからない。
翌朝、トレードノートは空白。
後悔だけが、頭の中に残っていた。
■ お酒が脳に与える“微妙だけど致命的な影響”
お酒を飲むと、ふわっと緊張がゆるみますよね。
その感覚、確かに心地いい。
でもその裏で、脳の中では静かに“勝てる力”が削がれていってるんです。
【前頭前皮質】=ルールを守る司令塔
トレードのルールを守ったり、冷静に損切りを判断したりするのは「前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)」という脳の部位。
ここが、お酒によって真っ先に鈍ります。
だから「ルール守るつもりだったのに」「ナンピンしちゃった」ってことが起こる。
【扁桃体】=感情センサー
お酒は、恐怖や不安を司る「扁桃体(へんとうたい)」も麻痺させます。
これによって、「このポジション危ないな」っていう感覚が鈍くなる。
→ 結果、損切りが遅れる。冷静な撤退ができなくなる。
【ドーパミン報酬系】=依存と快楽のループ
お酒とトレードって、ある意味“相性が良すぎる”組み合わせなんです。
勝ったら嬉しくて、酒がうまい。
飲んで気持ちよくなって、またトレードしたくなる。
このループが脳の「快楽回路(報酬系)」に刻まれて、
“酒×トレード=快感”という中毒サイクルができあがる。
■ 飲酒トレードの“3つの落とし穴”
- リスクを正しく見れない
→ 「このくらいなら大丈夫」って、普段なら絶対しないエントリー。 - ルールを破っても気づけない
→ お酒で気が大きくなって、ルールがどうでもよくなる。 - 負けても反省できない
→ 翌朝は記憶が曖昧。「なんであれやったんだっけ…?」ってなる。
■ 勝ってる人たちは“冴えてる”
僕が見てきた中で、勝ってるトレーダーって、
総じて脳がクリアで、シンプルな生活をしてる人が多い。
禁酒まではいかなくても、「トレードする日は絶対飲まない」ってルールを徹底してたり。
そういう“冴えた状態”でトレードしてる。
■ 解決法:あなたを守る“ちょっとした工夫”
・炭酸水で手を満たす
・夜はノートにだけ向き合って、トレードはやらない
・「飲みたい」と思った瞬間を“トレードのチャンス損失”と捉える
・そして、禁酒日数を“成果”として数える
■ 最後に:酒をやめたら、人生が整い出した話
正直に言うと、僕も完全な禁酒は何度も失敗してる。
でも“禁酒した数週間”は、ほんとに人生が進んだ。
ブログが更新できて、EAの改善に集中できて、勉強も進んだ。
そして不思議なほど、お金の出ていく量が減った。
アルコールは敵じゃない。でも“いまの自分”には相性が悪い。
勝ちたいなら、人生変えたいなら、
脳の味方をしてあげよう。
そして何より、
あなたの未来の成功は、飲んだその一杯にかかってるかもしれない。